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バイクを1社だけで売って後悔したことがあります。

セロー225を近所のショップ1軒に出して、7万円で売りました。後から調べたら相場は10〜13万円。3万円から6万円、損しました。子供の洋服代に消えた時期だったので余計に悔しかった。

そのときのことは今でもよく覚えています。ショップのカウンターで店員さんが電卓を叩いて、「うーん、年式も古いですし、このくらいですかね」と紙に数字を書いて見せてきた。7万円。その場で「まぁそんなもんか」と思って、おれはサインしてしまった。比較するという発想がそもそもなかったんです。近所だから、顔見知りだから、ここでいいか——そういう気の緩みが、後で財布に直撃しました。

家に帰ってスマホで同じセロー225の中古相場を調べたとき、画面に並んだ数字を見て手が止まりました。10万、11万、状態のいいやつだと13万。おれが売ったのと同じ年式の、同じくらい走ったバイクが、よその店ではそのくらいで取引されている。差額が子供の習い事の月謝の何ヶ月分かを頭の中で計算して、ため息が出ました。バイク自体に不満があって手放したわけじゃない。ただ、売り方を知らなかっただけで損をした。これがいちばん悔しいやつです。

それ以来、バイクを売るときは必ず複数社に同時査定を出すと決めています。手間が増えるとか、面倒だとか、そういう言い訳は全部あのときの7万円が黙らせてくれます。今回はバイクBOON・バイクワン・バイク王の3社に実際に査定を申し込んで比較してみました。


結論:バイクBOONが最も高い査定額だった

3社に出した結果では、バイクBOON > バイクワン > バイク王の順番でした。

ただし、これはやまちゃんの車種(セロー225、旧車)での話です。人気の国産スポーツ系ならバイク王が強いこともあります。「どこが一番高いか」は車種によって変わるので、複数社に出して比較するのが唯一の正解です。

なぜ車種で順番が入れ替わるのか。これはおれも今回いろいろ聞いてみて納得したんですが、買取店にはそれぞれ「得意な売り先」があるんです。旧車・絶版車を欲しがっている層に強いルートを持っている店なら、古いバイクほど高く出せる。逆に、若い人に人気の国産スポーツをどんどん回せる店なら、そっちの車種で本領を発揮する。つまり、同じバイクでも「その店が誰に売れるか」で査定額が変わる。だから一社の数字だけを見て「これが相場だ」と思い込むのは、地図を一枚だけ見て道に迷うのと同じなんです。

おれのセロー225は、もう新車では買えない旧車です。エンジンのかかりも軽くて、林道でもよく粘ってくれた相棒でした。こういうバイクは、価値を分かってくれる店とそうでない店で評価がはっきり割れます。今回の3社でいちばん差が出たのも、まさにそこでした。安い店が悪い店というわけじゃない。ただ、自分のバイクを高く評価してくれる店を、出してみるまで見つけられないというだけの話です。だから出す。それだけです。


3社の比較表

項目バイクBOONバイクワンバイク王
査定料無料無料無料
出張査定ありありあり
得意ジャンル旧車・大型全般全般
全国対応
断ってもOK○(その場で)○(その場で)○(その場で)
今回の査定額(参考)最高中間最低

どの会社も査定後にその場で断れます。費用もかかりません。「申し込んだら売らないといけない」ということは一切ないので、気軽に複数社に出せます。

ここで一回つまずいたのが、おれ自身でした。最初の頃は「断ったら気まずいんじゃないか」「無料って言ってもあとで何か請求されるんじゃないか」と勝手に身構えていたんです。あの7万円の失敗のあとですら、複数社に出すこと自体に妙な遠慮があった。でも実際にやってみると、査定員の方も「他社さんとも比べてくださいね」というスタンスで来ることがほとんどでした。向こうも比較されるのを前提に商売している。こっちが必要以上に気を遣う相手ではなかったんです。

無料というのも、ちゃんと無料でした。出張に来てもらっても、査定だけ受けて断っても、一円も取られない。逆に言えば、この「タダで複数の数字をもらえる権利」を使わないのは、もらえるお金を自分から捨てているのと同じです。あのとき近所の一軒で済ませたおれが、いちばん損な使い方をしていたわけです。


各社の特徴と正直な感想

バイクBOON——旧車・絶版車が得意

バイクBOONは旧車・絶版車・大型バイクの買取に強みがある専門店です。

セロー225のような旧車は、一般的な買取店が相場をよく知らないことがある。バイクBOONの担当者は「このバイクの流通状況」について詳しくて、話していて「ちゃんと価値を理解している業者だ」と感じました。

具体的にどう違ったかというと、査定員の方がバイクを見る順番からして手慣れていたんです。エンジンをかけて音を聞いて、タンクやフレームのサビ具合をさっと確認して、シートやグリップの使い込み方まで見ていく。そのうえで「このタイプは今こういう人が探してるんですよ」と、誰が欲しがっているのかまで話してくれた。査定額の根拠が「いくらで仕入れて、どこに回すか」までつながって見えたので、こっちも数字を信用できました。逆に言うと、この説明ができない店は、自分の店で持て余す前提で安めに買い叩いている可能性がある——というのが、おれが今回学んだ見極めポイントです。

査定額は3社の中で最高でした。差は1万円程度でしたが、同じバイクで1万円変わるなら申し込まない理由がないです。1万円というと小さく聞こえるかもしれませんが、おれにとっては子供を何回か外食に連れて行ける金額です。あの7万円のときに「もう1社出していれば」と後悔したのと同じ重さの1万円。だから今は、申し込みの10分を惜しまないことにしています。古いバイクを持っている人ほど、まずここに出してみる価値はあると感じました。

バイクワン——対応が早くて安心感がある

バイクワンは全国展開の買取サービスで、連絡してから出張査定の日程調整まで動きが早かった。

申し込んでから折り返しの連絡が来るまでが早くて、「いつ頃が空いてますか」と日程の候補をいくつか出してくれた。こっちが平日の昼間に動きにくい身なので、こういうフットワークの軽さはありがたいです。バイクを売るときって、心が決まっているうちにテンポよく進めたい気持ちがあるんですよね。間延びすると「やっぱり売るのやめようかな」と未練が出てくる。その隙を作らせないスピード感がありました。

査定員の方の説明が丁寧で、「この部分が減点になります」「ここは良い状態です」と具体的に教えてくれました。ここがおれは好印象で、減点ポイントを隠さずに先に言ってくれる店は信用できます。良いところだけ並べて気分よくさせてから安い数字を出してくる店より、ずっと誠実に感じました。バイクBOONより査定額は少し低かったですが、もしBOONがなかったら迷わずここで売っていたと思います。それくらい対応の良さはありました。

2社同時に申し込んで、高い方で売る。それだけでいい。どっちが上に来るかは出してみるまで分からないんだから、両方に出すのが一番賢い。あの近所の一軒でサインしたおれが言うんだから、間違いないです。

バイク王——知名度と安心感は最大

バイク王はテレビCMでも見かける業界最大手。査定額は今回3社の中で最も低かったですが、人気の国産中型・大型なら逆にバイク王が最高値になることもあります。

ここで誤解してほしくないのは、バイク王が悪い店だという話ではない、ということです。対応もしっかりしていたし、手続きの流れも分かりやすかった。ただ、おれのセロー225という「旧車のオフロード」が、たまたまこの店のいちばん得意な土俵ではなかった、という話です。最大手は扱う台数が多いぶん、回転の速い人気車種でこそ強い。逆に、買い手が限られる旧車だと、大手ほど慎重に——つまり安めに——値を付ける傾向があるのかな、というのがおれの肌感覚です。

全国どこでも対応できる規模感があって、「大手に安心して任せたい」という人には向いています。名前を知っている安心感は、それ自体が一つの価値です。初めてバイクを売る人が「まずどこに連絡すればいいか分からない」というとき、最初の一社にする心理的なハードルが低いのは確かです。ただ、最大手だからといって必ずしも最高額を出してくれるわけではない。ここを「大手なら一番高いだろう」と思い込むと、おれの7万円と同じ失敗をします。

バイク王は「比較の1社」として申し込むのが正しい使い方です。1社だけで決めるのではなく、BOONやバイクワンと並べて数字を見比べる。そのなかの一枚として使えば、十分に役立ちます。


複数社に出す手順

  1. バイクBOON・バイクワンの2〜3社に、それぞれオンラインから査定申し込み(1社10分程度)
  2. 各社から日程調整の連絡が来る
  3. 出張査定を受ける(立ち会いで30分程度)
  4. 全社の査定額が出揃ったら一番高い会社に売る

文字にすると面倒そうに見えますが、実際にやってみると拍子抜けするくらい簡単です。申し込みフォームに車種と年式、おおよその走行距離を入れるだけ。おれは正直、買取の申し込みなんて難しい書類が必要なのかと身構えていたんですが、スマホで信号待ちみたいな隙間時間にポチポチ入れて終わりでした。1社10分というのも、慣れれば2社目以降はもっと早い。同じ内容を入れるだけだからです。

出張査定の立ち会いも、特別な準備はいりません。バイクを停めてある場所まで来てもらって、エンジンをかけて見てもらうだけ。おれは事前に軽く水拭きして、チェーンの泥だけ落としておきました。これは見栄えというより「ちゃんと乗ってきたバイクですよ」という気持ちの問題です。あとは車検証や自賠責の書類を手元にまとめておくと、当日の話がスムーズになります。

同じ日に全社来てもらうのが理想ですが、難しければ数日ずらしてもOKです。むしろおれは少しずらすほうが好きで、最初の店の査定額を聞いてから次の店に臨むと、「前は減点になった部分、おたくではどうですか」と聞けたりする。比較する側に主導権が出てくるんです。査定額には有効期限(数日〜1週間程度)があるので、最後の査定が出たら比較して決められます。焦って一社目でサインしないこと。これだけは、あの7万円の代償として声を大にして言わせてください。


よくある質問

Q. 複数社に申し込むのはマナー違反ですか?

A. 全く問題ありません。買取業者側も複数社への一括査定を前提にしています。断っても費用はゼロです。おれも最初は「気まずいかな」と遠慮していましたが、査定員の方から「他社さんとも比べてくださいね」と言われたこともあります。向こうも比較される前提で来ている。こちらが必要以上に気を遣う相手ではないです。

Q. 旧車・絶版車でも査定してもらえますか?

A. できます。特にバイクBOONは旧車・絶版車の流通チャンネルを持っているので、古いバイクほど差が出やすいです。むしろ旧車こそ複数社に出す価値があります。価値を分かる店と分からない店で評価がはっきり割れるからです。おれのセロー225も、まさにそこで一番差が出ました。

Q. 走行距離が多いバイクは査定額が大幅に下がりますか?

A. 走行距離が多いほど下がる傾向はありますが、状態・年式・需要によって変わります。距離が伸びていても、人気の車種や状態のいい個体なら思ったより下がらないこともある。逆に距離が少なくても需要のない車種だと伸び悩む。だからこそ、複数社に出してみると各社の評価の差が分かります。一社の数字を「これが現実」と決めつけないことです。

Q. バイクを売ったお金で次のバイクを買う場合は?

A. 売却と購入を同時に動かすのが効率的です。売却先が決まってから購入先を探すと、資金が手元に入ったタイミングで動けます。おれもバイクを乗り換えるときは、まず今のバイクの査定をいくつか取って、手元にいくら入るかの目安を立ててから次を探します。先に予算の天井が見えていると、無理のない買い物ができます。

Q. 急ぎで売りたい場合はどうすればいいですか?

A. 「〇日までに売りたい」と各社に伝えれば対応してくれます。ただし急ぎすぎると1社だけで決めがちです。最低2社には出す時間を作った方が確実に得です。急いでいるときほど、近所の一軒でサインしてしまいたくなる。あの誘惑の先に、おれの7万円の後悔があります。半日ずらしてもう一社に出すだけで、その後悔は避けられます。


まとめ

バイクを少しでも高く売るためにできることは、複数社に査定を出すことだけです。

特別なテクニックも、交渉術もいりません。ただ、出す店を1社から2社、3社に増やすだけ。それだけで、自分のバイクをいちばん高く評価してくれる店に出会える確率がぐっと上がります。値段を釣り上げるんじゃなくて、もともとそのバイクが持っている価値を、ちゃんと見てくれる相手を探すだけの話なんです。

バイクBOON・バイクワン・バイク王、どれが最高額を出すかは車種・状態によって変わります。だから両方に申し込む。申し込みは無料で断れます。それだけの話です。手間を惜しんで一社で決めるのは、自分のバイクを安く見積もってくれる店をわざわざ選んでいるのと同じ。そう考えると、10分の申し込みを増やさない理由がなくなります。

セローを1社で7万円で売って後悔したやまちゃんが言うので間違いないです。あのときの3〜6万円の差を、おれはもう二度と取り戻せません。でも、これを読んでくれているあなたは、まだ間に合います。まぁ、楽しけりゃいいよねとは思いつつ、損するところは損しないでいきましょう。バイクとの最後の取引くらい、気持ちよく終わらせたいですからね。


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