釣りを始めたのは10年以上前です。
きっかけは大したものじゃなくて、「会社の先輩に誘われたから」というだけです。「釣りに行くけど来る?」って言われて、「いいっすよ」って答えた。それだけ。
最初は「魚が好き」とか「自然が好き」とか、特別な動機はなかったです。
最初の釣りが最悪だった
先輩に連れて行ってもらった釣り場は、早朝5時の港でした。
11月で、寒かった。防寒具もろくに持ってなかったし、道具は全部先輩に借りた。何をしていいかわからないまま、竿を持って2時間立ってた。
結果、釣れなかった。
「なんか、釣りってよくわからないな」というのが最初の感想でした。
正直なところ、帰りの車の中で「もう行かなくていいや」と思ったのを覚えてます。先輩は楽しそうに「今日はちょっと渋かったな」って言ってたけど、おれは心の中で「渋いとかじゃなくて、何も起きなかったんですけど」って思ってた。
寒さと眠さと手の感覚がないのと——正直なところ、釣りの魅力というより「修行」でした。
2回目に「あ、これ楽しいな」と思った
最初の釣りから1ヶ月後、同じ先輩にまた誘われた。
断ろうかと思ったんですが、なんとなく行った。先輩が「今日は教えるから」と言って、サビキ釣りのやり方を一から教えてくれた。
その日、アジが30匹以上釣れた。
「釣れると楽しいんだな」と思った。単純だけど、それが釣りを続けるきっかけになりました。
アジが針にかかったときの「ぐーっ」という感触は、今でもはっきり覚えてます。「あ、生き物だ」ってリアルに感じた瞬間でした。帰ってから先輩にアジを半分わけてもらって、刺身にして食べた。自分で釣った魚って、こんなに美味しいのかと思った。
まぁ、食べたら続けたくなりますよね。
N-VANを買って、スタイルがガラッと変わった
釣り歴3〜4年目のころ、ホンダのN-VANを買いました。
それまでは先輩の車に乗せてもらうか、自分の普通乗用車で荷物をぎゅうぎゅうに積んで行くスタイルだった。道具が増えてきて、荷物の積み下ろしが毎回面倒になってきたんですよ。
N-VANを選んだのは、フラットに荷室が使えるから。車中泊もできる。
最初は「泊まりで釣りに行けるな」くらいの感覚だったんですが、使ってみると世界が変わった。前日入りして夜明け前から釣り場に立てる。荷物の積み下ろしをその日だけすればいい。道の駅で寝て、翌朝ちょっと場所を変えてまた釣り——そういう自由な釣りができるようになった。
N-VANに乗り換えてから、一人でふらっと遠出する釣りが増えました。これがいまのスタイルの原型です。
仕事が辛かった時期に釣りに助けられた
正直に書きます。
釣りを始めて2年目、仕事でちょっとしんどい時期がありました。思ったように仕事がうまくいかなくて、家に帰っても気持ちが切り替わらなかった。
そのころ、週末に一人で釣りに行くようになった。
海辺に立って、仕掛けを投げて、魚が来るのを待っている間——その時間だけは仕事のことを考えなかった。
「釣りが気持ちのリセットになってる」と気づいたのはそのころです。
今も、しんどいときは釣りに行きます。翌週の月曜日が少し軽くなる。大げさじゃなくて、本当にそう感じてます。
おれの場合、釣りで「何かをすっきりさせよう」と意識してるわけじゃないんですよ。ただ海の前に立って、糸を垂らして待つだけ。でもそれが終わったあと、気づいたら頭の中がすこし整理されてる。不思議なもんだなと思います。
セロー225と渓流釣りで世界が変わった
釣り歴5〜6年目、ヤマハのセロー225を買いました。
もともと林道ツーリングがしたかっただけで、最初は釣りとは関係なかった。でも、林道の先に渓流があることを知ってから、セロー+渓流釣りの組み合わせが今のスタイルの基本になりました。
車では到達できない場所に、バイクで行く。誰もいない渓流でイワナを釣る。
この体験は、釣りの楽しさの新しいレイヤーを開いた感覚でした。
最初に渓流でイワナを釣ったのは、岐阜の山奥でした。林道の先の、地図にも乗ってないような小さな沢。セローで30分以上かけて入って、ほとんど人が来ないような場所。
そこで釣れた20センチくらいのイワナが、今まで釣った中で一番印象に残っています。サイズじゃなくて、「自分でここまで来て、自分で釣った」という感覚がよかった。
まぁ、釣りの醍醐味ってそういうところにある気がします。
息子が生まれて、釣りの意味が少し変わった
息子が小学生になって、管理釣り場で一緒に釣りをするようになりました。
息子に釣りを教えながら、「自分はこういうふうに教えてもらったんだな」と思い出した。最初に誘ってくれた先輩のことを。
息子が初めてニジマスを釣ったとき、自分のことみたいに嬉しかった。
「釣りって、こういうふうに次の人に渡っていくものなのかな」とぼんやり思いました。
息子はいま、釣りよりゲームのほうが好きみたいです。まぁ、それはそれでいい。おれも最初は乗り気じゃなかったし。いつかまた、自分から「釣り行きたい」って言ってくれる日が来るといいな、とは思ってます。
このサイトを書いている理由
10年以上釣りをしてきて、「道具を買って失敗した話」がたくさんあります。
知らないで買って、後から「こっちの方がよかった」と思う。よくある話ですが、1回の失敗が数千円〜数万円になることもある。
そういう失敗を、これから釣りを始める人に繰り返してほしくない。
だからこのサイトでは、「やってみてわかったこと」を正直に書いています。おすすめするものは、ちゃんと自分が使ったものか、比較して納得したものだけにしてます。
失敗談も隠さずに書くようにしてます。「これを使ったら最高でした」ばかりじゃなくて、「これは思ってたのと違った」という話もちゃんと書く。そっちのほうが参考になると思ってるので。
まぁ、楽しけりゃいいよね。
よくある質問
Q: 釣り未経験の大人でも始められますか?
A: 全然始められます。おれ自身、20代後半で先輩に誘われるまで釣り竿を持ったこともなかったです。最初の1〜2回は「何が楽しいんだろう」と思うかもしれないけど、1匹釣れると感覚が変わります。最初はサビキ釣りや管理釣り場から入るのがいちばん手軽だと思います。
Q: 道具はどれくらい揃えれば始められますか?
A: 正直なところ、最初は安いセット竿で十分です。おれは先輩の道具を借りた状態で「釣りが好きか」を確かめてから買い揃えました。釣り具屋で売ってる5,000〜10,000円の入門セットでも、最初の数回は問題なく使えます。道具へのこだわりは、続けると決めてからでも遅くないです。
Q: 一人で始めるのは難しいですか?
A: 多少のハードルはありますが、管理釣り場や堤防のサビキ釣りなら一人でも始めやすいです。おれも今は基本ソロ釣行です。最初は近くに他の釣り人がいる場所を選ぶと、仕掛けや釣り方の参考になるし、困ったときに声をかけやすいです。釣り人って教えたがりな人が多いので、聞けば大体教えてくれます。
Q: 車中泊スタイルで釣りをするのに何が必要ですか?
A: おれはハイゼットカーゴで車中泊してますが、最低限はマットと寝袋があれば泊まれます。ただ、快適さを求めると道具が増えていくのが正直なところ。最初は道の駅や道路沿いの駐車場での簡易車中泊から試してみて、続けそうなら少しずつ揃えていくやり方が失敗しにくいと思います。
Q: 釣りを続けるうちに、何か変わったことはありますか?
A: 一番変わったのは「待てるようになった」ことかもしれないです。釣りって基本、待ちです。魚が来るまでひたすら待つ。それに慣れると、日常の「すぐに結果が出ない状況」にも少し落ち着いて向き合えるようになった気がします。まぁ、自己分析すぎかもしれないけど、そんな感じがしてます。