釣りキャンプを始めた最初の頃、ナイフは1本しか持ってなかったんです。

釣りでも料理でも、なんでもそれ1本でやろうとしてた。フィッシングナイフとキャンプ用のナイフを別にするという発想が、そのときはなかった。

「やまちゃん、そのナイフで魚さばいてたよね?」

同じキャンプ場で話しかけてきた人に言われた言葉です。

ぼくが取り出したナイフを見て、そう言われた。チーズを切ろうとしてたんですよ。


ナイフの使い分けを知らなかった

フィッシングナイフって、魚の血や内臓が付くし、海水にも触れます。さばいた後にちゃんと洗わないと臭みが残る。

それを食材に使おうとしたら、そりゃあ驚かれる。

「フィッシングナイフは食材に使わない」というのは当たり前の常識だったみたいで、知らなかったのはぼくだけでした。

キャンプでは、料理用・焚き火の薪割り・フェザースティック作り・ロープのカット……ナイフに求めることが場面によって全然違います。

そこからナイフについて真剣に調べ始めました。


フィックスブレードとフォールディングの違い

ナイフには大きく分けて、刃が折りたためるフォールディングナイフ(いわゆる折りたたみナイフ)と、刃が固定されたフィックスブレードナイフがあります。

フィッシングナイフはフィックスブレードのものが多くて、魚をさばく作業に向いてます。

キャンプで料理にも焚き火にも使う万能ナイフとして、ぼくはフィックスブレードのキャンプナイフを用意しました。刃が固定されていて力を入れやすく、洗いやすい。


3本を使い比べた正直な感想

モーラナイフ コンパニオン

スウェーデンのブランドで、価格が2,000円台から買えます。

「キャンプナイフの入門として最初に買うならモーラ」という意見をよく見て、その通りだと思います。

ステンレス製とカーボンスチール製があって、初心者にはさびにくいステンレスがおすすめです。カーボンは切れ味が優れてますが、手入れが必要です。

グリップが握りやすくて、長時間使っても手が疲れにくい。フェザースティックを作るときに何十回もナイフを使うと、グリップの形状が大事なのが分かります。

2,000円台とは思えない品質で、プロのガイドさんも使ってるのをキャンプ場で何度か見ました。

オピネル No.8

フランスのブランドで、折りたたみナイフとしての完成度が高い。

No.8は刃の長さが8.5cmで、調理にも焚き火用の作業にもちょうどいいサイズです。

木製のハンドルが手に馴染んで、見た目もきれいです。キャンプ場で取り出すと「それオピネル?」と話しかけられることがあります。

折りたためるのでポケットに入れて持ち歩ける。釣り場の移動中にすぐ取り出せるのが便利です。

注意点は、刃を開くときのロック機構(ロックリング)が少し硬い場合があること。特に湿気を帯びたときに木が膨張して固くなることがあります。慣れれば問題ないですが、最初は少し焦るかもしれない。

Helle Eggen

ノルウェーのブランドで、3本の中で一番高い。7,000円前後です。

「本格的なスカンジナビアンナイフを使ってみたい」という気持ちで買いました。

ラミネートスチールの刃は切れ味が鋭くて、使っていて気持ちいい。料理用に使ったとき、野菜も肉もスパッと切れます。

柄が木製で手に温かみがあって、スカンジナビア式のグラインドが施されていて、砥石で研ぎやすい。長く使い続けることを前提にしたナイフという感じがします。

デメリットはシース(鞘)がベルト取り付け前提なので、ポーチに入れて持ち運ぶのが少し不格好になること。


今のぼくのナイフ構成

  • フィッシングナイフ(フィックスブレード): 魚さばき専用。使ったあとは海水で洗って、塩分を落として保管。
  • モーラナイフ コンパニオン: 焚き火周りの作業(フェザースティック・薪割りなど)専用。
  • オピネル No.8: 料理・食材カット専用。ポケットに入れてどこにでも持ち歩く。
  • Helle Eggen: 渓流テント泊など、少し本格的に使いたいときのメインナイフ。

用途ごとに分けることで、衛生面の問題がなくなって、各ナイフの手入れもしやすくなりました。



まとめ

フィッシングナイフとキャンプナイフを混同してたのは、今となっては笑い話ですが、当時は本当に知らなかった。

ナイフって、種類が多くて最初は何を選べばいいか分からないと思いますが、まずモーラナイフを1本手に入れてみるのが一番てっとり早いです。安くて高品質で、使い方を覚えるのに最適な入門ナイフです。

良いナイフライフを。


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